アゼルバイジャンを警戒?
政府関係者によると、首都バクーでの開催を目指すアゼルバイジャンが、多くの選挙や採決ですでに支持を要請している日本に比べて相互支持を組める可能性のある国が多いという。
政府は外交攻勢で支持を広げるアゼルバイジャンへの対応策を検討。中部エカテリンブルクへの誘致を掲げるロシアに目立った動きはないが警戒している。
BIE加盟170カ国の中で分担金を納めていない国は投票権がないため、こうした国の情報収集も進める。
アフリカと中南米に照準、200億円用意
開催地決定に向け、立候補国にとって実質最後のアピールの場となるBIEの総会は13日、パリで開かれる。日本を含む3カ国が、11月の投票に向けて加盟各国を前に開催概要などのプレゼンテーションを行う。日本は、加盟170カ国の半数近くを占めるアフリカや中南米に照準を合わせ、200億円規模の途上国支援策などを打ち出す予定。誘致レースも残り半年を切り、正念場となる。
BIE総会でのプレゼンは昨年6月、同11月に続き今回で3回目。今年11月には開催地決定の投票が行われ、その際にもプレゼンの機会はあるが、加盟国はそれまでには投票先を決めているとされる。