
国際石油開発帝石が参入を目指したイランのアザデガン油田=2010年9月(シャナ通信提供・共同)【拡大】
イランは今後、欧州や中国、ロシアに働き掛け原油輸出ルートを死守するとみられる。歴史的に良好な関係にある日本にも配慮を求めてきそうだが、政府幹部は「米国はきわめて強硬だ」と悩ましげだ。
安倍政権は拉致問題解決や北朝鮮の非核化で米国との緊密な協力関係を維持する必要がある。
イランに恩を売れば原油の安定供給やイラン国内のビジネスで見返りを期待できるが「核が絡む以上、どちらにもいい顔というわけにはいかない」と米国に従う立場だ。
中東最大級のアザデガン油田開発への参入を検討してきた国際石油開発帝石は米国のイラン核合意離脱を受けて、実現が困難になったと表明。大手商社関係者は「事態を注視する」と話すが、企業の進出意欲は急速に冷めつつある。