西日本豪雨 政府、被災地支援へ予備費20億円 物資輸送、緊急車両扱いに

西日本豪雨の被災地で、一軒一軒不明者を調べて回る消防隊=10日午前、岡山県倉敷市真備町
西日本豪雨の被災地で、一軒一軒不明者を調べて回る消防隊=10日午前、岡山県倉敷市真備町【拡大】

 西日本豪雨の被災地では10日、広島、岡山両県を中心に警察や消防、自衛隊などの関係機関が捜索に全力を挙げた。安倍晋三首相は10日、官邸で開いた西日本豪雨の非常災害対策本部会合で、被災地支援を強化するため2018年度予算の予備費から財政支出する方針を表明した。投入する予備費に関し、菅義偉官房長官は同日の記者会見で約20億円規模になるとの見通しを明らかにした。

 会合で安倍首相は、被災自治体の要請を待たずに国の判断で水や食料などの物資を送る「プッシュ型支援」を強化するよう指示、「予備費を充て、被災者への緊急支援を迅速に進める」と述べた。物資を被災者に届けるため、コンビニエンスストアなどへの輸送車両を緊急車両扱いにすることも表明した。