大都市の人口減顕著、対策は 外国人依存「問題先送りだ」 (1/2ページ)

朝のラッシュで混雑するつくばエクスプレス流山おおたかの森駅=9日、千葉県流山市
朝のラッシュで混雑するつくばエクスプレス流山おおたかの森駅=9日、千葉県流山市【拡大】

 総務省が公表した今年1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査では、20政令指定都市の半数で日本人の人口が前年を下回るなど、少子高齢化を背景に大都市でも人口減少の傾向が顕著となった。日本人が減るのを尻目に外国人の人口は増加しているが、人口減少対策として外国人に依存するのは「問題の先送りだ」と懸念する声も上がる。

 神戸市150万人割れ

 政令市で人口5位の神戸市。1月1日時点の人口は前年比約5000人減の149万6000人と150万人を下回った。市の人口が本格的にマイナスに転じたのは2012年。出生数が死亡数より少ない自然減が続き、仕事を求めて東京圏や大阪市に移る人も増えているためだ。市の担当者は「起業する若者向けの移住促進などに取り組んでいるが、他の地域との違いを出すのは難しい」と頭を抱える。

 政令市では新潟など計10市がマイナスに。新潟市では、15~24歳の転出が転入を上回っており、進学や就職を機に首都圏へ引っ越すケースが多いという。少子高齢化の進行も相まって、大都市でも本格的な人口減少社会に突入した形だ。

 安倍政権は対策の柱として、東京一極集中是正を掲げる。だが、東京都は全国トップの7万2000人増で、交通アクセスが良い周辺都市も含め「東京独り勝ち」が続く。

 つくばエクスプレスで東京・秋葉原まで約30分の千葉県流山市の「流山おおたかの森」駅。朝のラッシュで混雑する構内で、都内が勤務先の女性(37)は「子供が2人いるが、小児科はいつもいっぱいで予約しないと診てもらえない」と苦笑いを浮かべた。

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