G20、米中の対立緩和焦点 21日開幕 財務相出席へ

 麻生太郎財務相は21、22日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議へ出席する。主要な議題は通商問題で、制裁・報復関税を発動し“貿易戦争”に突入した米国、中国の対立をどこまで和らげられるかが焦点となる。ただ、両国に折れる様子はなく、G20の国際協調機関としての存在価値が問われる事態にもなりかねない。

 麻生財務相は19日に日本を出発。それに先立つ17日の閣議後の記者会見では、米中の対立について「ほかの国々にも影響が出てくる。(米中で話し合いを)やってもらうのが大事だ」と述べた。今回のG20は、7月に米国が知的財産権侵害を理由に中国製品へ追加関税を発動し、中国が同規模の報復関税に踏み切って以降、初の主要国会合になる。G20に合わせ、先進7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁会議も開かれる。

 米中の対決姿勢は弱まっていない。米財務省高官は17日の電話会見で、出席するムニューシン財務長官は日本、フランス、カナダ、ドイツなどと個別会談を行うが、中国とは予定がないと明らかにした。

 一方、中国商務省は12日、「米国は史上最大の貿易戦争を引き起こした」と非難する声明を発表。G20でも非難の応酬となる可能性がある。米国は、輸入車への高関税措置を検討するなど、日本や欧州連合(EU)の打撃にもなる保護主義的な姿勢を強めている。各国は米国に政策変更を迫るとみられるが、6月のG7サミットに続き、議論は平行線に終わりかねない。