米、日本とのFTAに意欲 通商代表「牛肉に障壁」

米議会上院の歳出委員会で証言する米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表=26日、ワシントン(ロイター)
米議会上院の歳出委員会で証言する米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表=26日、ワシントン(ロイター)【拡大】

 米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は26日、議会上院の歳出委員会で証言し、日本との2国間の自由貿易協定(FTA)締結に意欲を示した。茂木敏充経済再生担当相と30日以内に協議する見通しを明らかにした。

 ライトハイザー氏は日本とは良い関係を続けているとしながらも「牛肉に関して貿易障壁がある」と述べ、不満を漏らした。日米両政府は茂木、ライトハイザー両氏による新たな貿易協議を8月に開催する予定。米側は市場開放を求める姿勢を鮮明にした。フィリピンなどともFTAを検討する考えを示した。

 中国に関しては、不公正な貿易慣行があり「長期的な問題だ」と強調した。

 米国は6月、中国から輸入する1102品目、年間500億ドル(約5兆5千億円)相当に25%の追加関税を課すことを決め、このうち340億ドル分に当たる818品目への関税を今月6日に発動した。残りの160億ドル分は8月に追加関税を課したい考えだ。(共同)