「信頼の回復が何よりも大事」岡本薫明財務次官が抱負 コンプライアンス推進会議で秋にも中間報告

岡本薫明財務事務次官
岡本薫明財務事務次官【拡大】

 財務次官に27日付で就任した岡本薫明主計局長(57)が同日、記者団の取材に応じ、「信頼の回復が今は何よりも大事だ」と抱負を語り、組織改革のためのコンプライアンス推進会議を来週早々にも立ち上げ、秋には中間報告書を取りまとめることを明らかにした。

 岡本氏は森友問題で文書改竄(かいざん)が行われた当時、文書管理や国会対応の責任者である官房長で厳重注意処分も受けているが、「私自身はこの事実を知らなかった」と改竄への直接的な関与は否定した。一方で「処分を受けた者が昇格してよいのかという厳しいご批判があることは真摯(しんし)に受け止めないといけないと思っている。信頼回復の責任を重く感じながら全力で取り組む」と述べた。

 岡本氏は昭和58年、旧大蔵省入省。予算編成を取り仕切る主計局畑が長く、早くから次官候補の「本命」と見なされていた。