日本、米の市場開放要求に警戒感 経済再生相「新通商協議で建設的議論」

 米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が26日、日本との自由貿易協定(FTA)の締結に意欲を示したことを受け、日本側は農産品などで米国のさらなる市場開放要求に警戒感を強めている。

 ライトハイザー氏と近く新しい通商協議(FFR)を開く茂木敏充経済再生担当相は27日の閣議後の記者会見で「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)の早期発効に取り組む」と述べ、多国間の経済連携で米国を牽制(けんせい)する考えを示した。その上で茂木氏は「FFRで建設的な議論を行いたい」と強調した。

 麻生太郎財務相も同日の記者会見で、米国とのFTA交渉について「やるつもりはないと最初から申し上げている」と否定した。

 ライトハイザー氏は26日、議会上院の歳出委員会で証言。日本とは良い関係を続けているとしつつも、「牛肉に関し貿易障壁がある」と不満を漏らし、FTAの締結を念頭に市場開放を求める姿勢を鮮明にした。