香港新紙幣、3行がデザインテーマ統一

香港金融管理局などは新たな香港ドル紙幣を発表。画面には広東オペラをテーマとした新たな百香港ドル紙幣が映し出されている(中国新聞社)
香港金融管理局などは新たな香港ドル紙幣を発表。画面には広東オペラをテーマとした新たな百香港ドル紙幣が映し出されている(中国新聞社)【拡大】

  • 新たな千香港ドル紙幣(中国新聞社)

 香港金融管理局(中央銀行に相当)はこのほど、紙幣を発行するスタンダードチャータード銀行(香港)、中国銀行(同)、香港上海銀行(HSBC)の3行と共同で、香港ドルの新紙幣を発表した。3行は5種類の紙幣において、初めてデザインテーマを統一した。

 発表されたのは、千香港ドル(約1万4000円)、五百香港ドル、百香港ドル、五十香港ドル、二十香港ドル紙幣。裏面は縦向きでデザインされ、6つの偽造防止機能がついている。

 デザインテーマは千香港ドル紙幣が国際金融センター、五百香港ドルがユネスコ認定の香港ジオパーク、百香港ドルが伝統芸術の広東オペラ、五十香港ドルが蝶の一種であるミダムスルリマダラ、二十香港ドルが点心と飲茶文化だ。

 同局の陳徳霖総裁はリニューアルの目的について、最新技術で犯罪グループによる偽札の製造を防ぐことだと述べた。同局の李達志副総裁によると、偽造防止機能には光沢のある模様や透明度の高い透かし文字、隠し銀行コード、でこぼこした手触りなどがある。また今後、目の不自由な人向けに携帯電話で銀行コードを読み取れるシステムを開発していくという。

 千香港ドル紙幣は今年第4四半期中、五百香港ドルは来年第1四半期、その他は同年半ば頃の発行予定。(中国新聞社)