中国・武漢 欧州へ続く内陸最大のハブ港整備

武漢の呉家山貨物ターミナルからフランス・リヨンへ向けて出発した中国-欧州貨物列車(2016年、中国新聞社)
武漢の呉家山貨物ターミナルからフランス・リヨンへ向けて出発した中国-欧州貨物列車(2016年、中国新聞社)【拡大】

  • 空から撮影した陽邏武漢新港。接岸したコンテナ船や港に積み上げられたコンテナが見える(中国新聞社)

 湖北省武漢市にある陽邏(ら)武漢新港は、武漢天興洲(中州)から東に約70キロの長江沿岸にある中国最大の内陸河川水上運輸港だ。

 2017年末に完成した「鉄道-水運連絡輸送」第1期工程により、鉄道とコンテナ港の接続を実現。水上輸送は東の海に、鉄道輸送は西の欧州にそれぞれつながる。

 18年2月には同連絡輸送の第2、3期工程が承認された。完成すれば、同港の連絡輸送能力は現在の10万TEUから210万TEUへ大幅に増加し、中国内陸地区で最大規模のハブ港となる。

 同港を中心に、呉家山コンテナ鉄路センター駅などと一体化した拠点としての整備も進む。一連の開発により、同市は河川と海の直通輸送、中国-欧州貨物列車、商業物流を効率的に展開できる地域となる見通しだ。(中国新聞社)