
奈良女子大准教授の石坂友司氏【拡大】
これらの人々は、長野で開催される競技大会のサポートをはじめ、清掃や里山整備などの環境保護活動に現在でも携わっている。また、来年のラグビー・ワールドカップ(W杯)、東京五輪などのリーダー的存在として活躍が期待されている人もいる。
イベント時だけの一過性でなく、ボランティア活動が継続した理由は、共に時間を過ごした仲間と再び出会える同窓会的意識や、地域を自らが支えているという感覚にあるという。競技支援は競技者から元気をもらえることもやりがいにつながっているようだ。
近年、地域活性化のツールとして期待されているマラソン大会の開催をはじめ、地域の課題を解決するためにボランティアの存在は欠かせなくなってきている。10万人以上が求められる東京大会のボランティアは、交通費や期間の長さなど、いくつか問題点が指摘されている。
これらがクリアされる必要があるが、まず全国から参加し、東京で経験を積んだ人々が、各自の地元でボランティアの核として活動する仕組みができるようにする。ここに行政による支援体制が加わることで両輪ができる。地方へとつながる五輪の遺産となるはずだ。