中環審、プラごみ削減へ初会合 環境相「実効性ある戦略を」

プラスチックごみの大幅削減に向け開かれた、中央環境審議会の小委員会の初会合=17日午前、東京都千代田区
プラスチックごみの大幅削減に向け開かれた、中央環境審議会の小委員会の初会合=17日午前、東京都千代田区【拡大】

 中央環境審議会は17日、海洋汚染などで国際的な関心が高まるプラスチックごみの大幅削減を目指す「プラスチック資源循環戦略」の策定に向け、具体策や数値目標を検討する小委員会の初会合を開いた。

 中川雅治環境相は「世界のプラスチック対策をリードしていくため、実効性のある戦略を取りまとめてほしい」と要請した。使い捨て容器やレジ袋の規制にどこまで踏み込めるかが焦点で、年内にも答申案をまとめる。

 酒井伸一京都大教授が委員長を務め、日本プラスチック工業連盟など業界関係者も参加。委員からは「日本は海外に比べ、レジ袋の販売や使用禁止などの取り組みが遅れている」との指摘や、「日本の技術を周辺国に提供していくことが重要だ」との声も上がった。

 次回以降、使い捨てのプラスチック製品を減らし、効率的な回収・再利用も検討する。環境中で分解しやすい「バイオプラスチック」の普及や、途上国でのプラスチックごみ対策支援もテーマとなる。