ブロックチェーンの潜在的市場規模67兆円 経産省試算、地域通貨に活用など有望

 「世界最先端デジタル国家」という目標を掲げる政府も、次世代技術の一つとして人工知能(AI)などとともにブロックチェーン(BC)活用を推進する。経済産業省は、幅広い分野への応用が期待されるとして、潜在的市場規模を67兆円と試算している。

 経産省はBCに関する報告書をこれまでに3回発表。有望分野として地域通貨、土地登記、シェアリングエコノミー、美術品の真贋(しんがん)認証、電力取引などを挙げた。

 一方、普及には課題も多い。経産省報告書などによると、特に処理スピードの遅さが問題という。例えば代表的な仮想通貨ビットコインのBCでは、1秒間に7件しか処理できないとされる。このままでは大規模な利用は難しく、高速化技術の開発が世界で進められている。

 これまで想定されていなかったシステムのため、さまざまな規制とぶつかる懸念もある。政府は、新技術を活用した企業の取り組みを支援するため、期間を区切って規制凍結を認める「サンドボックス制度」を始めた。経産省の担当者は「BCを使う企業にもぜひ活用してほしい」と話している。