自民党は10日午前、安倍晋三首相と石破茂元幹事長が所見を訴える演説会を党本部で開催した。20日の開票に向け、憲法改正や政権運営などを争点に本格的な論戦がスタートした。
最初に演説した安倍首相は「私にとって最後の総裁選だ。品格ある希望にあふれた総裁選にしていきたい。さまざまな批判を真摯(しんし)に受け止めながら、改めるべきは改め、謙虚に丁寧に政権運営をしていきたい」と述べた。
北海道で最大震度7を観測した地震や台風21号など相次ぐ災害に関連し「電力インフラ、交通インフラなどライフラインを維持することができるよう全国で緊急に総点検を行い、強靱(きょうじん)化に取り組む。防災、減災、国土強靱化のための緊急対策を3年、集中してやり、安心できる日本をつくり上げる」と表明した。
安倍首相に次いで演説に立った石破元幹事長は「私がやりたいのは経済の再生だ。その核は地方創生だ。国民一人一人の所得を上げなければならない」と述べた。