
※画像はイメージです(Getty Images)【拡大】
米中貿易戦争の中国経済への影響が数字に現れ始めている。8月の新車販売台数は前年同月比で減少、企業の景況感にも悪化の兆しがみられる。貿易戦争に収束の気配が見えない中、経済への悪影響がどこまで広がるのか、警戒感が強まっている。
中国自動車工業協会が11日に発表した8月の新車販売台数は、前年同月比3.8%減の210万3400台と、2カ月連続で落ち込んだ。ロイター通信によると、協会幹部は「貿易摩擦が不確実性をもたらし、中国の消費者をより慎重にさせた」と述べた。
企業活動にも米国との貿易戦争が影を落とす。英調査会社マークイットが3日に発表した中国の8月の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)は前月より0.2ポイント低い50.6と、昨年6月以来、14カ月ぶりの低水準に沈んだ。「多くの企業が、米国との貿易戦争に懸念を示した」(マークイット)という。中国税関総署がまとめた8月の米国への輸出が前年同月比13.2%増と大幅に伸びたのも、米国による追加関税装置の拡大をにらんだ“駆け込み輸出”が要因とみられている。