【専欄】“ハイテク・イノベーションセンター”深センの発展支える豊富な資金 (2/2ページ)

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 政府補助金も極めて多い。とりわけ多いのが深セン市政府からの資金供与である。深セン市は住民の平均年齢が32歳余りと若いので、社会保障費がそれほどかからない。しかも新興企業からの法人税が増えているので、財政に余力がある。

 中心となるのは、グローバル人材の誘致策である。ノーベル賞受賞者ら優秀人材には、最高で1人当たり700万元の研究補助を支払うという。

 海外留学生の帰国も大いに奨励している。中国では「海亀族」と呼んでいるが、こうした帰国者が深センでは約8万人もいるという。あるロボットの会社で最高執行責任者(COO)をしていたのは、米国の大学院で学んだ後、米マイクロソフトで20年も働いた経験のある「海亀族」だった。

 もっともいまでこそイノベーションが軌道に乗り、各方面から資金が集まってきているが、その勢いが鈍ってきたときにどうなるだろうか。既に電気自動車(EV)分野では、政府の補助金が減るのではないかとの噂から、トップメーカーBYD(比亜迪)の株価が下がるという現象も出始めている。