日本銀行が1日発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が前回6月調査から2ポイント下落のプラス19となり、3四半期連続で悪化した。3期以上悪化が続いたのは2007年12月~09年3月の6期連続以来。台風21号など相次ぐ自然災害に加え原材料高が下押し圧力となり、経済の足踏み感が鮮明となった。
業種別では石油・石炭製品が18ポイント、繊維が11ポイント下落するなど素材業種が軒並み悪化した。
3カ月後を示す「先行き」は横ばいのプラス19。幅広い業種で、米中の「貿易戦争」に対する警戒感が影を落とした。特に自動車では2ポイント低下を見越し、慎重な姿勢が目立った。
一方、大企業非製造業は前回調査から2ポイント下落のプラス22で8四半期(2年)ぶりの悪化となった。
運輸・郵便、宿泊・飲食サービスでは台風21号による浸水被害で関西国際空港が閉鎖されたことに加え、猛暑や地震など自然災害で観光客が減少したり、訪日外国人の消費が落ち込んだりしたことが響いた。
人手不足は深刻さを一層増していることも分かった。雇用者数を「過剰」とする企業から「不足」の割合を差し引いた雇用人員判断は、全規模全産業で1ポイント下落のマイナス33だった。
DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を差し引いた値。調査は約1万社を対象に8月27日~9月28日に実施した。