【インタビュー】米中貿易摩擦、対話や譲歩の流れも 東京財団政策研究所主席研究員・柯隆さん (2/2ページ)


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 「日本と米国の最大の違いはシンクタンクの力だ。米国では国が正式に認めているシンクタンク約400社が世界の経済情勢を綿密に分析して、国際的な経済戦略を練っている。シンクタンクは経済戦略の羅針盤だが、日本はその力があまりにも弱い。こうした戦略基盤を日本も用意する必要があるだろう」

                   

 【プロフィル】柯隆(か・りゅう)

 中国南京市生まれ。1988年来日。愛知大法経卒。名古屋大大学院修士課程修了。94年4月から長銀総合研究所国際調査部研究員。富士通総研経済研究所主席研究員などを経て、2018年から現職。静岡県立大グローバル地域センター特任教授を兼務。