スルガ銀処分 免れぬ金融庁の責任 「長官に忖度」の声も (2/2ページ)

礼をするスルガ銀行の有国三知男社長(手前)と秋田達也上席執行役員総合企画本部長=5日午後、東京都中央区の日本銀行(三尾郁恵撮影)
礼をするスルガ銀行の有国三知男社長(手前)と秋田達也上席執行役員総合企画本部長=5日午後、東京都中央区の日本銀行(三尾郁恵撮影)【拡大】

 金融業界に詳しい帝京大の宿輪純一教授は「監督官庁に求められている、顧客保護の役割が十分に果たせていないのではないか」と金融庁の検査能力を危惧する。スルガ銀については森信親前長官が、同行のビジネスモデルを称賛していたことから「長官への忖度(そんたく)で、スルガ銀については多少のお目こぼしもあったのではないか」(メガバンク関係者)といぶかる声も上がる。

 金融庁は7月、検査局を廃止し一部を監督局に統合する大幅な組織再編を実施。金融機関の「処分」から「育成」へと行政目標を転換させたが、不正を見抜けなければ、まっとうな育成はおぼつかなくなる。(蕎麦谷里志)