相次ぐ自然災害でもインバウンド関連株式は堅調 五輪に向けた先高感が下支え (2/2ページ)

相次ぐ自然災害後もインバウンド銘柄は堅調
相次ぐ自然災害後もインバウンド銘柄は堅調【拡大】

 加えて、「浸水した関西国際空港が想定より早い復旧となり、訪日需要の復調が見通せている」(SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミスト)ことも大きい。円安基調も後押しし、海外投機筋が主導したとされる9月中旬からの株価上昇局面でも、インバウンド銘柄は出遅れなかった。

 懸念材料を挙げるとすれば、足元の米長期金利の上昇。株式の割高感が意識されやすく、1株当たりの予想収益率(PER)から割高とされたオリエンタルランドは今月3~5日の3日間で700円以上下げた。三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは「インバウンド銘柄でも株価水準を見ながら選別が進む可能性がある」と指摘している。(佐久間修志)