NY株急落 831ドル安、過去3番目下げ幅

ダウ平均の前日比831ドル安を示すニューヨーク証券取引所の掲示板=10日
ダウ平均の前日比831ドル安を示すニューヨーク証券取引所の掲示板=10日【拡大】

 【ワシントン=塩原永久】10日のニューヨーク株式市場は、米金利上昇や貿易摩擦の懸念から急落し、ダウ工業株30種平均が前日比831・83ドル安の2万5598・74ドルと史上3番目の下げ幅で取引を終えた。

 割高感の強いハイテク株を中心に売りが広がり、取引終了にかけて値下がりが加速した。ダウの下落幅は1032ドル安を記録した2月8日以来、約8カ月ぶりの大きさ。

 10日朝方に発表された9月の米卸売物価指数が上昇したことなどを受け、インフレ懸念から長期金利が一時上昇し、投資家の警戒感が高まった。米国と中国の貿易摩擦の激化によって、欧州企業を中心に企業業績が下振れするとの見方が強まったこともあり、ダウ構成銘柄がすべて下落した。

 ハイテク株主体のナスダック総合指数は、315・97ポイント安の7422・05と大幅反落。アップルが4・6%安、アマゾンが6・1%安となった。

 投資家の不安心理の大きさを示す「恐怖指数(VIX)」は、節目とされる20を上回った。

 一方、トランプ米大統領は10日、遊説先の東部ペンシルベニア州で記者団に対し、この日の株価急落について「実際は長らく待っていた調整だ」と語った。

 また、政策金利の引き上げを続ける連邦準備制度理事会(FRB)に「賛同しない」と指摘したうえで、「(FRBは)気が変になっていると思う」と述べ、金融引き締めに対する不満をにじませた。