
ソウル市江南で開かれたeスポーツの大会=8月31日(共同)【拡大】
コンピューターゲームの技を競う「eスポーツ」が今夏のアジア大会で公開競技となり、注目を浴びている。競技人口は世界で1億人以上とされ、日本企業も参戦が相次ぐ。韓国は、20年近く前に協会ができた先進国だ。生計が立てられるほどの高額賞金を獲得して社会的評価もある選手を顕彰する「殿堂」もオープンし、多くの若者が憧れる職業になっている。
100分の1秒で勝敗
「大一番で操作ミスです。何ということだ!」。8月31日夜、ソウル市江南で開かれたアクションゲーム大会の決勝戦。司会者の絶叫と同時に対戦相手の隙を突いて繰り出された大技が決まると、大型モニターを見ていた観客が、どよめいた。
100分の1秒の判断が勝敗を分けるとされる対戦には約1200人が参加。その頂点に立ったキム・テファンさんは、賞金1500万ウォン(約150万円)を獲得し「緊張したけど、相手の失敗をうまく利用できた」と満足げに話した。
キムさんが初めて大会に出たのは15歳のころ。テレビ番組でeスポーツを見たのがきっかけだ。