【ニュースレビュー】10.14~20 国内

 ■消費税、来年10月に10%へ

 安倍晋三首相は15日の臨時閣議で、消費税率を予定通り2019年10月に10%へ引き上げると表明し、景気対策の具体化を指示した。税収を生かし、「全世代型社会保障」への転換と財政健全化を両立させると強調。経済に悪影響が出ないよう「あらゆる施策を総動員する」と述べた。

 ■21年卒は現行就活ルール維持

 政府は15日、経団連による就職活動ルールの廃止を受け、関係省庁連絡会議の初会合を開いた。会議には経団連や大学の関係者らも参加し、現在の大学2年生に当たる2021年卒業の学生については現行日程を維持することで一致した。月内に正式な結論を取りまとめる。

 ■未来コンビニ、ロボが調理

 アジア最大級の家電とITの展示会「CEATEC(シーテック)ジャパン2018」が16日、千葉市の幕張メッセで開幕した。今年はローソン、ライオンなど異業種の出展が大幅に増え、人工知能(AI)も活用し暮らしを変えるアイデアを競い合った。展示会は19日に閉幕。

 ■9月の訪日客5.3%減

 観光庁は16日、9月に日本を訪れた外国人旅行者は推計で前年同月比5.3%減の215万9600人だったと発表した。2013年1月以来、5年8カ月ぶりのマイナス。関西国際空港が台風21号の浸水被害で一時閉鎖したことや、北海道地震で旅行を取りやめるのが影響した。

 ■KYB、免震装置986件で不正

 油圧機器メーカーのKYBは16日、地震の揺れを抑える免震・制振装置で性能検査記録データを改竄(かいざん)していたと発表した。不正の疑いを含め全国のマンションや病院、大阪府庁本館など986件の建物に設置。不正は子会社カヤバシステムマシナリーでも行われていた。

 ■LINE 1日100円からの保険契約

 無料通信アプリを手掛けるLINE(ライン)は16日、アプリ上で損害保険に加入できるサービスを損保ジャパン日本興亜と共同で始めた。1日単位で保険料100円から加入が可能で、最短約60秒で契約できるという。両社はスマートフォンを通じて若者の需要を取り込む。

 ■ドコモ、世界最薄の携帯

 NTTドコモは17日、名刺サイズの新型携帯電話「カードケータイKY-01L」を11月下旬に発売すると発表した。スマートフォンではなく「ガラケー」と呼ばれる従来型の携帯。世界最薄・最軽量としている。高機能のスマホと併せ2台目を持つ人の需要を見込む。

 ■官房長官、経団連に賃上げ努力期待

 経団連の中西宏明会長は19日、菅義偉官房長官と東京都内で会談した。菅長官は賃上げに関し「消費税率の引き上げを踏まえ、皆さんには一層の努力を期待したい」とあいさつ。終了後、中西氏は「長い間賃金が低く抑えられてきた」と述べ、賃上げは必要との認識を示した。