インド政府は、米政府が同盟国に対してイラン産原油輸入を11月から停止するよう求めている問題について、国内の需要動向で決めるという“灰色方針”を明らかにした。イラン産原油の輸入量は6月が前月比15.9%減となっている。現地紙タイムズ・オブ・インディアなどが報じた。
インド政府は、今年度(2018年4月~19年3月)の輸入原油について、1ドル=65ルピー、原油1バレル平均価格65ドル、総額1080億ドル(約12兆1554億円)と想定していたことを明かした。しかし、インドの通貨ルピーが米ドルに対して大幅に下落。原油輸入価格も高騰し、ガソリン、ディーゼル油、家庭用液化石油ガス(LPG)などの販売価格も上昇した。このままでは、今年度の原油輸入額が1140億ドルに達しそうだと当局は懸念している。
また、原油輸入価格の高騰と通貨安を受けて、インドの7月の貿易収支は過去5年間で最悪の180億ドルの赤字となった。
国際エネルギー機関(IEA)は、40年にインドが中国を上回り世界最大の原油輸入国になると予想している。(ニューデリー支局)