AI活用企業は1割 財務省調査 技術者不足や導入コストなど課題

財務省=東京・霞が関(宮崎瑞穂撮影)
財務省=東京・霞が関(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 財務省は1日、AI(人工知能)やロボットなど先端技術の活用状況について全国1277社を対象に行った調査結果を公表した。インターネット上で情報を共有する「クラウド」は39.2%の企業が活用していた一方、AIは10.9%にとどまっていた。財務省が同調査を行うのは初めてで、「企業の生産性向上が求められる中、先端技術のさらなる浸透を期待したい」としている。

 他の技術の導入率はロボットが37.1%▽IoT(モノのインターネット)が23.1%▽ビッグデータが19.6%-だった。

 導入目的は業務効率化、競争力強化を挙げる企業が多く、導入企業の94%が「成果があった」と回答。各技術とも大企業の方が高い割合で導入が進んでいた。

 「活用したくてもできない」と回答した企業に理由を聞いたところ、「IT技術者など人材不足」や、「費用対効果が低い」といった声が多く、技術者不足や導入コストなど普及に向けた課題も浮かび上がった。