東証大幅反落、米株安響く 下げ幅一時800円に迫る 2週間ぶり安値

一時下げ幅が700円を超えた日経平均株価を示すモニター=13日午前、東京・東新橋
一時下げ幅が700円を超えた日経平均株価を示すモニター=13日午前、東京・東新橋【拡大】

 13日の東京株式市場は、日経平均株価の下げ幅が一時800円に迫り、2週間ぶりの安値をつけるなど大幅反落した。前日の米市場でダウ工業株30種平均が米アップル株の急落などにより600ドル超下げた流れを引き継いだほか、米政権の保護主義的な通商政策に対する懸念も再燃。電機株などの関連銘柄を中心に売り注文が膨らんだ。

 午前終値は前日比715円43銭安の2万1554円45銭。東証株価指数(TOPIX)は46・86ポイント安の1625・09。

 平均株価は節目の2万2千円を割り込んで取引が始まった。アップルへ電子部品を供給するメーカーが業績見通しを下方修正したことで、主力製品の販売鈍化懸念が強まったアップル株が米市場で売られた。流れを引き継いだ東京市場でも村田製作所やTDKなどのアップル関連株やハイテク関連銘柄が売られた。

 また、米商務省が輸入車への追加関税に関する報告書をホワイトハウスに提出したことが報じられ、米国の保護主義的な通商政策への懸念が改めて意識された。為替相場で円安進行が一服したことも嫌気され、機械株などの輸出関連銘柄に売り注文が入った。