週明け12日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は米IT大手アップルが売り込まれたことをきっかけに急落し、前週末比602・12ドル安の2万5387・18ドルで取引を終えた。ハイテク株主体のナスダック総合指数は206・03ポイント安の7200・87。
アップルに部品を供給するメーカーが業績見通しを下方修正したと伝わり、主力製品の「iPhone(アイフォーン)」の販売減速に対する懸念が台頭。朝方からアップルが売り込まれ、半導体などハイテク株全体に売り注文が波及した。
金融のゴールドマン・サックスも大きく値を下げた。マレーシアの政府系ファンド「1MDB」を巡る汚職疑惑で、米メディアがブランクファイン前最高経営責任者(CEO)がファンドの関係者と会っていたと報じたことが嫌気された。
米原油先物相場が11営業日続落したことで、収益悪化が意識された石油のシェブロンやエクソンモービルが値を下げたことも相場の重しとなった。(共同)