インドネシア、高速鉄道整備の進捗状況7.6% 国営企業の社長は2021年完成に自信

 インドネシアは、ジャカルタ-バンドン間の高速鉄道整備プロジェクトの進捗(しんちょく)状況が7.6%にとどまっている。しかし、国営企業PT・ウィジャヤ・カルヤ(通称ウィカ)のトゥミヤナ社長は用地買収が76%に達しており、2021年の完成に間違いはないと自信を示した。現地紙ジャカルタ・ポストなどが伝えた。

 ウィカは、インドネシア企業と中国企業との合弁会社KCICと企業連合を組んで建設工事に当たっている。工事資金は、中国の国家開発銀行(CDB)からの借り入れだ。総額59億ドル(約6661億円)に上る。うち20%を無利子扱いと中国側は厚遇している。

 トゥミヤナ社長は「工事は計画通りに進んでいるが、完成予定の21年に間に合うようにピッチを上げていることも事実だ」と明かした。

 また、トゥミヤナ社長はこの高速鉄道の完成後について、「中国への負債の返済猶予期間が10年もあり、しかも40年間の分割払いだ。われわれは返済を十分に可能とするため、高速鉄道周辺での都市開発プロジェクトも進めている」と自信を示した。(シンガポール支局)