米、対中関税上げ90日猶予 首脳会談で貿易戦争の激化回避 (1/2ページ)

1日、ブエノスアイレスで行われた米中首脳会談(AP)
1日、ブエノスアイレスで行われた米中首脳会談(AP)【拡大】

 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は1日(日本時間2日)、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで会談した。米国が中国からの輸入品2000億ドル(約23兆円)分に対する追加関税について、来年1月に予定していた10%から25%への税率の引き上げを猶予することで合意した。中国の「不公正」な貿易慣行の是正をめぐり、ただちに協議を始め、90日以内に合意できなければ引き上げる。

 中国は米国からの輸入を大幅に増やす。中国側の一定の譲歩により「貿易戦争」の激化は当面回避される。ただ、この問題には両国の覇権争いの側面があり、抜本的な解決に向けて歩み寄れるかどうかは見通せない。

 トランプ氏は声明で「米中双方にとって無限の可能性を秘める有意義な会談となった」と述べた。習氏は会談で、米中は協力によってのみ世界の平和と繁栄に貢献できると強調した。米中首脳が対面する直接会談は北京で開かれた昨年11月以来、約1年ぶり。

 ホワイトハウスの発表によると、中国は貿易不均衡是正のため、農産品やエネルギー、工業製品などの輸入を拡大する。農産品は直ちに購入する。中国による技術の移転強制や知的財産権保護、非関税障壁、サイバー攻撃といった問題について協議する。中国の王受文商務次官は記者会見で、両国が発動済みの追加関税に関しても「撤廃する方向で協議を進める」ことで合意したと述べた。

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