「私は関税の男」とトランプ氏 中国に圧力

 【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は4日、ツイッターに「私はタリフマン(関税の男)だ」と投稿し、中国との貿易摩擦の緩和を目指す90日間の協議が決裂すれば、対中関税の強化をためらわない考えを示した。協議期限を延長する可能性を示唆する一方で、中国の歩み寄りの姿勢を慎重に見極める方針を強調した。

 トランプ氏は1日に中国の習近平国家主席との会談を終え、90日を期限とする協議が「既に始まった」と指摘。「延長されない限り90日後に終了する」と述べ、不調に終われば中国からの輸入品2千億ドル(約23兆円)分に対する関税を引き上げる構えをみせた。

 今後の対中協議は米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が取り仕切る。トランプ氏は、ライトハイザー氏がムニューシン財務長官やロス商務長官、ナバロ大統領補佐官(通商問題担当)と連携し「中国との真の合意が可能かどうか」を判断すると述べた。

 ライトハイザー氏らの対中強硬派は、中国の知的財産権侵害や、政府補助金を投じたハイテク産業育成策などを問題視。米政権は、こうした問題に中国政府が踏み込んだ対応を示すかどうかに注目している。

 一方、ナバロ氏は米FOXテレビ系の番組で、中国が米政府に提出した142項目の対応策について、首脳会談で「子分ではなく中国の国家主席自身が(項目ごとに対応状況を)説明した」と明らかにした。ナバロ氏は、中国が知財保護などに対応すると米国側に保証したと話した。