【中国観察】キャッシュレスの「次」へ…アリババが参入した新形態スーパーとは (3/4ページ)

アリババグループが展開するスーパー「盒馬鮮生」の店内。来店客はスマホを使って商品の流通履歴などを確認できる=浙江省杭州(三塚聖平撮影)
アリババグループが展開するスーパー「盒馬鮮生」の店内。来店客はスマホを使って商品の流通履歴などを確認できる=浙江省杭州(三塚聖平撮影)【拡大】

  • アリババグループが展開するスーパー「盒馬鮮生」の店内。店内で購入した商品を調理してもらい、その場で食べる「イートイン」のスペース=浙江省杭州(三塚聖平撮影)
  • 「盒馬鮮生」で売られている肉商品。パッケージにある「4」は木曜日(中国語で「星期4」)に入荷されたことを示している=浙江省杭州(三塚聖平撮影)
  • 「盒馬鮮生」の店内。アプリで注文を受けた商品はスタッフが袋に入れ、店内の天井に張りめぐらされたレールを通って配送スタッフに送られる=浙江省杭州(三塚聖平撮影)

 「スーパー、倉庫、レストランを兼ねる」

 盒馬鮮生のもう一つの特徴がアプリを使った宅配だ。店舗からおおむね3キロ圏内では「30分以内配送」をうたっている。利用者が自宅などから専用アプリで注文すると、端末で注文を確認した店舗スタッフが商品を袋に詰める。必要なものを集め終わると、それを店内の天井に張り巡らされたレールを通じて配送スペースへと送る。それを自社の配達員がバイクで届けるという流れだが、一連の作業を「30分以内」で終えるという。配送料は無料だ。

 店舗を訪れたのが夕方だったので、店内の天井を見上げるとレールにつり下げられたバッグが次から次へと姿を見せた。その下では、忙しそうにバッグに商品を詰める女性スタッフの姿が目立った。もちろんスタッフは品出しなど、一般的なスーパーで行われている業務も担当している。

 また、店内で購入した商品を調理してもらい、その場で食べる「イートイン」もある。来店客は店内のいけすで自ら選んだ魚介類を購入し、調理法や味付けなどを指定するだけだ。店内のテーブルで新鮮な海鮮料理を味わえるとあって、食事時には多くの来店客が利用しているという。

 「スーパー、倉庫、レストランの機能を兼ね備えている。経営効率も、一般のスーパーより優れている」(趙氏)

 盒馬鮮生は2016年に店舗展開を開始。中国の消費者に受け入れられているようで、今年9月現在で65店舗にまで拡大しているという。

スピードとともに問われる「質」