
中国の改革開放政策の40周年記念大会で拍手する習近平国家主席=18日、北京の人民大会堂(共同)【拡大】
中国の習近平国家主席は18日、改革開放政策の40周年記念大会での演説で「中国の発展はいかなる国の脅威にもならず、永遠に覇権を唱えない」と主張し、平和的な台頭をアピールした。米政権を牽制(けんせい)しつつも、今世紀半ばまでに総合国力で米国に並ぶとの「強国」の野心を明確にせず、中国脅威論の打ち消しを狙った。
改革開放政策を追い風に世界的な企業に成長した中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の製品は、日米など先進国を中心に安全保障上の理由から排除される動きが拡大。習指導部は、中国の発展を危険視する動きが国際社会に広がっていることに強い危機感を抱いているとみられる。
習氏は演説で「自分の考えを他人に押し付け、内政に干渉することに反対する」と述べ、中国の少数民族政策を非難する米国などを批判。
一方で中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」が相手国に過剰債務を負わせているとの批判を念頭に「他国の利益を犠牲にして自国を発展させることは決して行わない」と訴えた。
また「世界一流の軍隊の建設」にも言及したが、目的の一つに「世界の平和と安定を守るためだ」と付け加えた。
ただ習氏は米国を刺激する発言を慎重に避けながらも「中国は世界の舞台の中央に向かっている」と明言。東・南シナ海での海洋進出や軍備増強を続けながら、国力を蓄える方針は堅持する構えだ。(北京 共同)