安倍晋三首相は5日、地元の山口県下関市で開かれた自身の後援会会合で「平成最後の年であると同時に新しい時代の幕開けとなる。憲法改正を含め、新たな国造りに挑戦していく一年にしたい」と決意を語った。
首相は「戦後外交の総決算に挑む」と訴え、ロシアとの平和条約締結交渉に関し「ここからが正念場だ。私とプーチン大統領の手で必ず終止符を打つとの決意で交渉に臨む」と語った。北朝鮮について「拉致問題の解決は私の重要な使命だ。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と向き合わなければならない」と述べ、日朝首脳会談の実現に重ねて意欲を示した。
10月に予定している消費税率10%への引き上げをめぐり「景気が腰折れしない対策」を取るとも強調した。また、外国人労働者の受け入れ拡大に向けた改正出入国管理法に触れ「移民政策ではない。経済の好循環を止めないための改正だ」と理解を求めた。
首相はこの日、昭恵夫人らとともに神社に初詣なども行った。6日まで滞在し、父の安倍晋太郎元外相の墓参を予定している。