
整備棟から姿を見せた小型ロケット「イプシロン」4号機(右)=18日午前7時8分、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所(草下健夫撮影)【拡大】
小型ロケット「イプシロン」4号機が18日朝、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)で発射位置への移動を開始した。打ち上げは午前9時50分20秒の予定で、準備作業は最終段階に入った。
午前7時ごろ、整備棟内でイプシロンを載せた装置が作動。機体が外に姿を現し、朝日を浴びながらゆっくりと発射位置へ移動する様子が、南西に約2キロ離れた報道席から確認できた。
同観測所がある大隅地方の天気は晴れの予報。JAXAの担当者が「打ち上げ日和になる」と予告した通り、詰めかけた見学客は青空へ飛び立つイプシロンの姿を楽しめそうだ。
JAXAによると、打ち上げの準備作業は順調に進んでいる。17日朝には鹿児島県・口永良部島の新岳が爆発的噴火を起こしたが、同観測所やロケットの追跡を行う種子島の通信所などに降灰被害はなく、打ち上げに影響はない。
ただ今後、再噴火によりロケットの飛行経路に噴煙が滞留するなどした場合は、機体への悪影響を避けるため打ち上げを延期する可能性もあるという。
今回はイプシロンで初めて複数の衛星を同時に打ち上げる。大学や企業が開発中の部品や装置を搭載した小型衛星1基と、人工の流れ星を発生させる衛星など超小型衛星6基の計7基を搭載した。いずれも宇宙機器用の新しい部品や装置の機能を確認するための実験が目的だ。
打ち上げの様子は動画サイト「ユーチューブ」のJAXAのチャンネルなどで午前9時25分から生中継される。産経ニュースでは打ち上げの結果を速報する。
はまぎんこども宇宙科学館(神奈川)、バンドー神戸青少年科学館(兵庫)など全国17カ所では、中継映像を見守るパブリックビューイングが予定されている。
午後1時ごろから関係者が現地で会見し、打ち上げの経過を説明する。最初に軌道投入する小型衛星の成否は会見までに判明する見込みだが、後続の超小型衛星は成否の確認に最短でも打ち上げから2時間程度、最長で数日かかる可能性があるという。