イプシロン、小型衛星の軌道投入に成功

内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、上昇する小型ロケット「イプシロン」4号機=18日午前9時50分、鹿児島県肝付町
内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、上昇する小型ロケット「イプシロン」4号機=18日午前9時50分、鹿児島県肝付町【拡大】

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)で打ち上げられた小型ロケット「イプシロン」4号機は18日午前、宇宙機器用の部品などを搭載した小型衛星1基を予定の軌道に投入することに成功した。後続の超小型衛星6基の投入に向け、さらに飛行を続けている。

 軌道に投入した小型衛星はJAXAの「ラピス1」で、都内のベンチャー企業が開発と打ち上げ後の管制を受託した。毒性が低い燃料を使った衛星用エンジンや軽量の太陽電池パネル、車載用の衛星利用測位システム(GPS)を利用した超小型受信機など、大学や企業が開発した実験装置と部品を搭載。宇宙空間で正常に機能するかを確かめ、実用化につなげる。