トランプ氏、中国副首相と会談へ 貿易協議

中国の劉鶴副首相
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 【ワシントン=塩原永久】ムニューシン米財務長官は28日、月末の閣僚級貿易協議のため訪米する中国側代表の劉鶴副首相がトランプ米大統領と会談すると発表した。ムニューシン氏は「協議はこれまでに大きく前進した」と話す一方、知的財産権保護などをめぐる合意を中国に順守させることが重要だと強調した。

 ホワイトハウスでの記者会見でムニューシン氏は、中国が取り組む経済分野の構造改革では「(合意を順守させる)執行の問題がカギだ」と指摘。米中は交渉期限とする3月1日までに合意を目指すが、合意内容が「確実に執行されることを求めている」と述べた。

 ただ、ムニューシン氏は合意事項を守らせる仕組みが「とても複雑で、詳細はさらなる協議を要する」とし、残り1カ月余りの交渉期限内に具体的な内容を固めていく考えを示した。

 米政府内では合意を担保する仕組みについて、中国の改革の進展状況を定期的に検証する制度のほか、合意破りに罰則を設ける案が浮上しているとされる。

 ホワイトハウスは28日、30、31両日の協議概要を発表した。米国側の代表を通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が務め、ムニューシン氏やロス商務長官、ナバロ大統領補佐官らが出席する。

 トランプ氏は協議日程中に劉氏と会談するとみられる。トランプ氏は昨年5月の米中協議でも訪米した劉氏と面会したが、同年7月に対中制裁関税の発動に踏み切った経緯がある。