WTO逆転敗訴 日本、楽観が暗転 上級委が1審手続きを問題視 (3/3ページ)

韓国の水産物禁輸めぐる日韓の主張と1審・2審の結論
韓国の水産物禁輸めぐる日韓の主張と1審・2審の結論【拡大】

  • 福島県相馬市の漁港に水揚げされた魚=12日午前
  • 原発事故に伴う輸入規制を継続している23カ国・地域

 日本は関係する地域で食品に放射性物質が含まれていないか検査し、基準値を超えた食品は流通しない仕組みを構築。こうした取り組みについてWTOも一定の評価をしたようだが、事実上の敗訴でイメージの悪化は避けられない。

 日本の食品輸出は拡大が続いており、今年は初の輸出額1兆円の達成を視野に入れる。今後、不安払拭に向け、より一層の丁寧な説明が求められそうだ。