中国、青島が北京の「3時間交通圏内」に

福建省武夷山市内を走行する合福(安徽省合肥市-福建省福州市)高速鉄道=中国新聞社
福建省武夷山市内を走行する合福(安徽省合肥市-福建省福州市)高速鉄道=中国新聞社【拡大】

  • 上海虹橋駅(上海市)で乗客の問い合わせに対応する高速鉄道の乗務員=中国新聞社

 中国鉄路総公司は全国の新たな鉄道ダイヤを発表し、10日から運用を始めた。高速鉄道では北京-青島(山東省)、北京-蘭州(甘粛省)、蘭州-成都(四川省)間などで走行時間をさらに短縮した。普通列車は運行規模を維持し、貨物列車は輸送能力を引き上げた。

 今回の改正により、青島は北京から3時間以内で到着できる交通圏内に入った。北京南-青島北を直行する高速鉄道「復興号」の所要時間は改正前から49分短縮され、旅客の利便性が高まった。

 北京西-蘭州西の高速鉄道では、G427/8号は西安北、鄭州東、石家荘など省都(省政府の所在地)駅でのみ旅客運輸業務を行うようになった。これにより所要時間は北京西発は従来の8時間4分から7時間23分に、蘭州西発は8時間32分から7時間22分にそれぞれ短縮された。

 新たな路線として、蘭州-成都の高速鉄道が開通。所要時間は蘭州発が6時間50分、成都発が6時間52分で、在来線と比べて約5時間節約できる。瀋陽(遼寧省)-ジャムス(黒竜江省)および同省間の大連-チチハルは、高速鉄道の運行本数を増やした。

 貨物輸送では各地の鉄路局をまたぐ大型貨物直行列車の運行本数を37本増やし、計284本とした。普通列車は運行規模を維持してサービスを向上し、貧困支援地区のための列車運行を継続するほか、旅客ニーズの多様化に応えていくという。(中国新聞社)