海外情勢

サムスン 新たな主力に育成 非メモリー事業12兆円投資

 韓国のサムスン電子は15日までに、スマートフォンなどに使われる記録用メモリー以外の半導体事業に、2030年まで計133兆ウォン(約12兆円)を投資する計画を発表した。人工知能(AI)や第5世代(5G)通信システムへの利用で需要増が見込まれる「非メモリー半導体」を新たな主力事業に育成する。

 これまでサムスン電子を支えてきた記録用のメモリー事業は、製品の供給過剰によって価格が下落し、市場の成長に打ち止め感が出ている。

 実際にサムスン電子の19年1~3月期決算では半導体事業の営業利益が前年同期比64%減の4兆1200億ウォンにとどまり、業績は曲がり角を迎えつつある。

 一方、デジタルカメラの画像センサーなど情報処理に用いられる非メモリー半導体は、AIや5Gのほか自動運転車や多数の機器をネットワークにつなぐ「モノのインターネット(IoT)」にも活用され、成長産業を担う革新技術と目されている。

 サムスン電子は30年までに研究開発費に73兆ウォン、設備投資に60兆ウォンを充て、新たに1万5000人を採用する計画だ。

 韓国メディアによると、韓国企業の非メモリー半導体の世界シェアは計3%程度にすぎない。サムスン電子の李在鎔副会長は4月30日、計画の発表式で「確実に1位を取る」と宣言。この場で文在寅大統領も計画を支援する方針を示した。(ソウル 共同)

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