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AIは特許審査の質・量向上に資する (1/2ページ)

 日本の人工知能(AI)研究拠点の一つ産業技術総合研究所人工知能研究センターの辻井潤一研究センター長は、ビッグデータから新たな情報を取り出すテキストマイニングや機械翻訳などの技術開発の第一人者だ。知財関連では特許情報の活用研究などで2018年度特許情報普及活動功労者表彰(日本特許情報機構主催)特別賞を受けている。特許情報における新たな情報技術活用について聞いた。

 --世界の特許情報や論文が急増している

 「加速度的だ。しかも各国語で書かれている。すると、各分野で本当に全体像が分かっている人はいなくなる。情報が多いのはいいが、有効に使われない。新たに何かを考えようとするとき、ヒントとなる特許情報や論文に到達できない。これらの課題を今の情報技術を使って解消するのは目標の一つだ」

 --特許機械翻訳の研究などを長年支援されてきた

 「今までだと、研究者が大量に外国語情報をこなすことができなかったが、この5年ほどで機械翻訳の精度がかなり上がってきて、その分野の専門家が読んだら、何となく内容が分かるというところまでは来ている。それは日本にとって今後プラスに作用すると思う」

 --機械翻訳文をテキストマイニングに使えるか

 「ある程度翻訳されているなら、一応はできる。だがきちんと翻訳されていないと精度は上がらない。最後まで落ちない点は残る。本当に分かっていないと正確な翻訳はできないし、筆者に確認しないといけないからだ」

 --AIが注目されている。AIで発明し、AIで特許明細書も書けるようになるという話を聞くが

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