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タイ北部、旧共産主義拠点が観光地に 当時の施設保全、歴史に学ぶ (1/2ページ)

 タイ北部ピサヌロークに、かつて学生らを集めて軍事訓練を行ったタイ共産主義勢力の拠点の一つがある。施設の一部が保全されており、訪れた人々にとって、歴史を感じられる人気スポットとなっている。

 緑深いプーヒンロンクラ国立公園の山中に、木造の粗末な小屋がいくつも残っていた。元軍人でガイドのマナットさんによると1964年から82年まで、この地域に拠点を構えた共産主義勢力が使用していた家や診療所跡だという。全部で約30軒あり、近くには当時を再現した水車もあった。

 約4キロ離れた観光案内所には、拠点で実際に使われていた品々を展示する一角があった。衣服やヘルメット、食器のほか、学生らが軍事訓練を受ける様子を写した写真などが見られる。外国人でも背景を理解できるように、一部には英語の説明も付いていた。

 第二次大戦後、タイを含むインドシナ全域で共産主義勢力が伸長する中、タイ政府は反共政策をとり、弾圧を行った。

 マナットさんによると、学生らの政治集会に警官隊が突入し、多数の死者が出た76年の「血の水曜日」事件後、民主主義を求める有名大の学生が多数、避難場所を求めて同拠点に集結。周辺で最大3500人が暮らした。だが、80年に就任したプレム首相が、投降すれば罪に問わないと約束したことを受け、多くが拠点を離れ、82年には誰もいなくなったという。

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