海外情勢

対韓FTA、熱帯農産品が争点 比、関税最大30%に不満

 フィリピンは韓国との自由貿易協定(FTA)交渉で、自国の熱帯農産品の輸出拡大と韓国が求める自動車および関連部品への関税引き下げで妥協点を模索している。経済紙ビジネスワールドが伝えている。

 フィリピンが韓国への輸出拡大を狙う熱帯農産品はマンゴー、パイナップル、バナナなどで、韓国はこれらに最大30%の関税を課している。韓国がベトナムやカナダなどの農産物に課す関税は15%で、フィリピンはここに不満を抱いている。対韓貿易交渉最高担当者のアラン・ゲティ貿易産業次官補は、「フィリピンは自動車関連で最大30%の関税を課しているが、(対韓FTAが発効している)ベトナムの税率100%と比べてはるかに低いものだ」と主張する。

 フィリピンは中でも、バナナを電子機器や機械、輸送機器などと肩を並べる主要輸出品目として、世界市場でのシェアを拡大したい構えだ。だが韓国は足元で、中南米から輸入するバナナに対する関税引き下げ・撤廃に向けて動いている。

 フィリピンのバナナ生産者輸出協会で代表を務めるイべット・マラバナン氏は、「フィリピン産キャベンディッシュ・バナナ(流通量が最も多い品種)の韓国市場におけるシェアは、2013年の97.5%から18年には77.8%に減少している」と懸念を示している。(シンガポール支局)

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