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自動運転で国際標準提案へ トラック隊列走行 採用なら日本勢有利

 経済産業省が、人が運転するトラックの後ろに自動運転のトラックが連なって走る「隊列走行」の性能を評価する新たな基準を10月にも国際標準化機構(ISO、本部スイス)に提案する。既に高速道路や駐車場でのトラックや乗用車の自動運転に関する基準を提案した。日本企業の競争力向上を支援するのが狙いで、日本基準が国際的な標準に採用されれば、海外市場で製品の大きな仕様変更などが不要になり、日本勢に有利に働く。

 物流業界の人手不足解消の切り札として期待される隊列走行は、運転手が乗ったトラックの後ろを自動運転の無人車が続いて走る仕組み。車間距離を安全に保ちながら、走行データや経路、隊列への参加や解除などを管理することが求められる。異なるメーカーの車両や運行管理システムの間でも通信し、機能させる必要があるため、統一基準が設けられる。

 経産省はこうした性能を評価する条件や方法などを提案にまとめる。採用されれば、今後の規制の流れに影響を与え、メーカーの企業活動や市場での競争力も左右する可能性が高い。

 自動運転をめぐっては、さまざまな技術が絡み合うため、隊列走行だけでなく他にも多くの基準が議論されている。これらでも経産省は日本基準の採用を目指す。既に提案したのは、高速道路の入り口から出口までの自動運転システムや、商業施設などの駐車場で車の出し入れを自動化するシステムに関する新基準。自動運転分野で日本メーカーが高い競争力を発揮できる環境を整備するため、国際的な基準づくりを主導したい考えだ。

 技術や製品の性能を一定に保つための標準化は従来、粗悪品排除のために導入されてきた。近年はサービスや環境などの分野も標準化の対象となり、欧米では自国企業の競争力強化や世界市場獲得の手段として活用されている。

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