海外情勢

北がまた飛翔体数発を発射、短距離弾道ミサイルか 米韓演習揺さぶり

 【ソウル=桜井紀雄】韓国軍合同参謀本部は31日、北朝鮮が同日未明に東部、虎島(ホド)半島付近から飛翔(ひしょう)体数発を発射したと明らかにした。北朝鮮は25日に同半島付近から新型短距離弾道ミサイル2発を発射したばかり。同種のミサイルの可能性もある。韓国軍が飛翔体の分析を急いでいる。

 25日の2発は日本海に向けて発射され、いずれも約600キロ飛行した。600キロなら方向次第で韓国全土や日本の一部が射程に収まる。

 北朝鮮は翌26日に国営メディアを通じ、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「新型戦術誘導兵器」の発射を視察したと報じ、先端攻撃型兵器を搬入して軍事演習を強行しようとする韓国軍への「武力示威」だと警告した。

 発射後も韓国政府は8月初めに開始予定の米韓合同軍事演習を見直す考えがないことを明らかにしており、北朝鮮はさらに揺さぶりを掛けて演習を中止や変更に追い込む狙いとみられる。トランプ米大統領が短距離弾道ミサイル発射を問題視しない立場を示したのも影響したもようだ。

 前回の2発について、金氏は「低高度・滑空跳躍型の飛行軌道を確認できた」と指摘。迎撃を回避する特殊な軌道を取るロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」をモデルに開発したとの見方が有力で、韓国軍も実際に下降段階で再上昇するなどイスカンデルに似た飛行特性を確認した。

 韓国のミサイル防衛網にとって大きな脅威となる。

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