海外情勢

アルゼンチン国債格下げ デフォルト警告

 欧州系格付け大手フィッチ・レーティングスは16日、アルゼンチンの国債の格付けを「B」から「トリプルC」に引き下げ、デフォルト(債務不履行)の可能性を警告した。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も「B」から「Bマイナス」に引き下げた。

 フィッチは今回の格下げについて「政治の不確実性を反映したものだ」と指摘し、「デフォルトの可能性が高まっている」とした。

 11日の大統領選予備選挙で、市場経済や財政規律を重視する中道右派の現職マクリ大統領がポピュリズム的な中道左派候補に敗れ、10月の本選での再選が危うくなったことで市場の懸念が強まっている。

 アルゼンチン株式市場は12日、前週末から4割近く値下がりした。通貨ペソも対ドルで3割程度下落する場面があった。(共同)

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