1995年の阪神大震災で亡くなった11歳の女の子の名を取り復興の象徴とも呼ばれる「はるかのひまわり」の種200粒が、昨年9月のインドネシア・スラウェシ島中部の地震と津波の最大被災地パルに届けられ、このほど3輪の花が咲いた。
種を手配したのは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の支援でパルにある中スラウェシ州立博物館の収蔵品の修理を手掛けている紙資料修復専門家の坂本勇さん。昨年11月、復興支援に関わる現地の芸術家団体がパルと日本の震災被災地との接点を探していると知り、はるかのひまわりを贈ることを発案した。
はるかのひまわりは阪神大震災で亡くなった神戸市の小学6年、加藤はるかさんの自宅跡地に咲いたヒマワリ。地元の人が育て、その後日本の各地の被災地に種が配られてきた。坂本さんも神戸市の団体から種の提供を受け、今年5月、協力者を通じてパルに届けた。
種はパル中心部の図書館の庭に植えられ、発芽後は希望する被災者に配布。犠牲者の鎮魂のため、計約5000輪の花を咲かせることが目標だ。
昨年9月の地震と津波では、4300人以上の死者・行方不明者が出た。今年7月中旬にパルを訪れた坂本さんによると、多くの被災者が依然、テント暮らしを余儀なくされている。坂本さんは「日本のように復興できるか不安に思っている被災者も多い。パル中に咲かせて、希望の花になってほしい」と話している。(ジャカルタ 共同)