海外情勢

台湾・総統選 ホンハイ創業者の郭台銘氏が無所属での出馬を断念

 【香港=田中靖人】台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(かく・たいめい)氏(68)は16日深夜(日本時間17日未明)、声明を出し、来年1月の総統選について無所属では立候補しないと発表した。声明では「再三の検討の後、社会に国家の指導者を選ぶ際に理性的な思考と政策面での議論に戻ることを望む」と説明。支持者に対し「失望させ申し訳ない」とした。

 郭氏は7月中旬の野党、中国国民党の予備選で敗退した後も出馬を模索。郭氏周辺は「出馬なら無所属」とし、今月7日には日本メディアに「出馬の準備中だ」と述べた上で12日に同党の離党を表明していた。

 無所属での出馬に必要な署名集めの開始を選管当局に届け出る期限が17日に迫っていた。

 ただ、郭氏には小政党の親民党から出馬する選択肢も残っている。

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