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ADB総裁後任候補に浅川前財務官 中尾氏が辞任表明 財務相「適任」

 アジア開発銀行(ADB)の中尾武彦総裁は17日、来年1月16日をもって辞任する意向を表明した。後任は加盟国による選挙で選ばれるが、日本政府は後任候補に、財務省前財務官の浅川雅嗣(まさつぐ)内閣官房参与を推薦する方針。

 ADBはアジア太平洋地域の貧困解消や途上国の発展を支援する国際開発金融機関。日本は米国とともにADBへの最大の出資国で、歴代9人の総裁は全て日本人。

 政府は浅川氏の幅広い国際人脈を生かし、総裁の座を維持したい考えで、麻生太郎財務相も17日の記者会見で浅川氏が「最適任者だ」と述べた。

 中尾氏は2013年4月に日銀総裁の黒田東彦(はるひこ)氏の後任としてADB総裁に就任し、現在2期目。

 浅川雅嗣氏(あさかわ・まさつぐ)東大卒。1981年大蔵省(現財務省)。国際局長を経て2015月から19年7月まで財務官。61歳。静岡県出身。

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