--ロボット、情報通信技術(ICT)を活用したスマート農業の普及についてどう考えている
「ぜひ進めたい。1次産業の現場は高齢化が進んでいる。重いモノを持つのが大変、いままでできた農作業ができない現場もある。作業効率、労働生産性を上げるうえで、大いに貢献してもらえる新技術と思っている。問題は、どれくらいのコストで導入できるかだ。そして、(農作業の)条件がいいところだけでなく、中山間地域とか棚田とか、不利なところに新技術が生かされればいい。数がでないとコストが下がらない。それについて、国としてどうコミットするか。課題と捉えている」
--豪雨被害が多い。災害に強い農業作りの具体策は
「例えばビニールハウスは、30年、40年使い続けているものが残っている。災害現場に足を運ぶと、旧型は全壊したり、跡形もなく吹き飛ぶ。農家の負担もあるが、次世代につなぐためにも、施設の更新が必要だ。災害に強い農業を実現するには、もっと知恵を出さないと。できることを重ねていく」
--農産品輸出の伸び率が鈍化している。増やすための後押しについてはどう考えている
「例えばだが、中国は合意できれば、香港やカンボジア経由ではなく、本格的に和牛の輸入をしたいと考えている。だが、現状では生産能力が足りない。果物やお茶なども含めて、海外が求めるものを作っていく必要がある」