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国交省、MaaSデータ共有化促す 指針作成へ検討会を開催

 国土交通省は19日、複数の交通手段の検索・予約・決済を一括で行うMaaS(マース)のガイドライン(指針)作成に向けた検討会の初会合を開催した。時刻表や運行情報、決済履歴といった各データの形式を各交通機関で同一にして連携しやすいようにすることなどを盛り込む方針。

 国交省は来年2月までに指針を作成し、企業のマースの取り組みを後押しする。

 マースをめぐっては、交通事業者のほか、自動車メーカーや通信事業者、IT企業などが現在取り組んでいるが、国交省も地域の交通手段維持や観光促進のために全国への普及が必要と認識しており、今後、さらにマースの普及を促すためにも指針が必要と判断した。

 国交省は、マースで取り扱うデータについて、各交通機関の時刻表や運賃、遅延や到着予測情報、運賃支払いの決済履歴の3種類と定義。その上で、各交通機関を利用した目的地までの検索、予約、決済を一括で行うため、マースの各データの形式を関係する事業者が統一させることが必要と考えており、指針にもデータ提供の共通化を盛り込む考えだ。

 今後、検討会を来年2月ごろまで開催し、年内には指針の素案を提示し、2月には指針をとりまとめる。

 国交省の担当者は「国が音頭を取ることでデータの連携を円滑に行えるようにしたい」と話している。

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